今後の活動などを話し合った「さが多胎ネット」の設立総会=佐賀市のほほえみ館

 双子や三つ子の出産、子育てをサポートする県内ネットワーク「さが多胎ネット」の設立総会が25日、佐賀市兵庫北のほほえみ館で開かれた。地域単位による当事者同士の支え合い活動から一歩踏み出し、県単位のネットワークとして行政、医療、福祉と連携し、より有効な支援活動へとつなげていく。

 多胎の妊娠、出産はリスクが高く、大きな不安を伴う。出産後も外出が難しく、孤立しやすいなど独自の困難さがあり、虐待死事件の発生率が高いともいわれている。会発足により、当事者による課題提起、行政や医療が提供可能なサービスなどをそれぞれ持ち寄り、あるべき支援体制づくりを進めていく。

 設立総会には、県内各地から子育て支援活動の関係者ら約15人が参加。代表の佐賀女子短大非常勤講師の中村由美子さん(53)は「何の支援が必要かを行政、医療関係者と一緒に考えていきたい。双子サークルがない市町の母親も『さが多胎ネットに相談すればいい』という安心感を提供できれば」と話した。

 活動第1弾として6月30日、佐賀市兵庫北のメートプラザ佐賀で開かれる日本多胎支援協会の第10回全国フォーラムに合わせ、記念講演会を開く。双子の母で弁護士の間宮静香氏が、多胎児虐待裁判などから見える多胎育児の過酷な現状などについて話す。9月には、父親や家族ができる支援を考える「多胎ファミリー教室」の運営講座を計画している。

 会員数は現在約85人で、今後、多胎家庭の賛助家族会員(年会費千円)、一般の賛助会員(年会費個人千円)などを募っていく。問い合わせは中村代表、電話090(2503)2564。

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