「さが総文でもてなしの気持ちが伝わればうれしい」とお点前の練習に励む中川桃子さん=小城市の小城高

 「お作法は決まっていても、所作に優しさや人柄が表れる。もてなしの気持ちが伝わればうれしい」

 さが総文の茶道部門の会場となる「ゆめぷらっと小城」(小城市)では、小城高茶道部の部員たちが呈茶で全国から訪れる高校生をもてなす。部長の中川桃子さん(17)=佐賀市=は、部員と共にお点前の練習に励んでいる。

 茶道は、道具を清めるふくさ裁きに始まり、一つ一つに手順がある。最初は覚えるのが大変だったが、「覚えると、達成感があってすごい楽しい。全然苦じゃない」。先輩や経験者の部員の存在も刺激になり、「所作がきれいで、同じぐらいお点前できるようになりたい」と毎回集中している。

 抹茶のスイーツが好きで、高校入学後に茶道部に入ったが、「作法に厳しく堅苦しい」といった以前のイメージは一変した。

 「重い物は軽いように、軽い物は重いように」-。美しい所作の見せ方や、器の柄を客に向ける気遣いなど、茶道の魅力にどんどん引かれている。

 昨夏の信州総文祭で書道部門を視察したが、忘れられないことがあった。「ステージに立った生徒たちのお辞儀がすごくきれいで。私たち茶道部は、より頑張らなきゃと思った」。細かな所まで行き届いたもてなしの心に感動し、次の開催県として責任も感じたという。

 進学に向けた勉強に励み、忙しい日々だが、「茶道は『無』になれる時間」。菓子や茶わんから四季を感じたり、一つ一つの所作に没頭できたりする時間になっている。

 さが総文で中川さんは、茶会の司会役「半東」を務める。佐賀に来てよかったと思ってもらえるように「もてなしの心を込めたい」と思っている。

 

【メモ】 茶道部門は7月28日、小城市のゆめぷらっと小城で開かれ、小城高茶道部の部員たちが呈茶で全国の高校生をもてなす。総合開会式(27日、佐賀市文化会館)、囲碁部門(28日、鹿島高)、吟詠剣詩舞部門(同、唐津市民会館)、文芸部門(30日、伊万里市民センター)でも茶席が設けられ、一般客らに無料で茶や菓子が振る舞われる。

 29日は嬉野・有田・唐津を巡るフィールドワークがあり、県内外の約400人の茶道部員が佐賀の茶や焼き物の歴史を学ぶ。

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