不祥事を起こした職員の処分を発表し、謝罪する脇山伸太郎町長(左)と西立也副町長=東松浦郡玄海町役場

 東松浦郡玄海町は24日、町役場から全町民分の個人情報を持ち出すなどして町個人情報保護条例違反などの容疑で逮捕、送検された元住民福祉課長(53)を、停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。元課長は同日付で依願退職した。町は、管理責任を問うため町長と副町長についても減給10分の1(1カ月)とする特別条例案を6月議会に提出する。

 元課長は総務課長だった2017年5月18日、13年3月時点の個人情報6300人分を町役場から持ち出したとされる。今年1月31日に逮捕、2月15日に処分保留で釈放された。その後、女性職員の健康診断表を撮影し持ち出した疑いや、有料のウイルス対策ソフトを不正使用した疑いなどでも摘発された。

 町の聞き取りに対し、個人情報持ち出しの理由を「後で仕事で使うこともあるだろうと思った」と説明したという。

 脇山伸太郎町長は、停職とした理由を「モラルに欠けた行為があったが、きちんとした仕事ぶりなども総合的に考慮した」と説明。「長年にわたり積み重ねてきた町民との信頼関係を揺るがし、心よりおわび申し上げる」と謝罪した。処分がこの時期になった理由については「長引けばその分給料も発生する。町民の批判もあり早めに決断した」と話した。

 町は今後、退職金支給の事務を担う県市町総合事務組合に対して、元課長の退職金の差し止め手続きをとる。地検などの判断を受け、禁錮刑ならば退職金は支給されず、不起訴や罰金刑だった場合は支給される。

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