オブジェを制作した永尾淳史さん(左)、田中右紀さん(左から2人目)=鹿島高

伐採されたクスノキで制作された作品

 2年前に伐採された鹿島高校の「赤門」そばのクスノキが形を変え、オブジェになった。OBで佐賀大芸術地域デザイン学部教授の田中右紀さん(54)と木彫作家の永尾淳史さん(38)が「生徒を見守り、感性を育む存在になれば」と願いを込めて共同制作した。

 同校同窓会が2人に制作を依頼し、「僕たちはワープできる」というコンセプトで、1年かけて作った。オブジェはじょうごの形で、瞬間移動装置をイメージし、先端部に磁器を用いている。22日に寄贈し、校舎1階廊下に展示されている。

 田中さんが年輪を調べたところ、樹齢136年と推察され、「明治維新の後の大変革を迎える時代。情報や記憶は時間や空間を超えて凝縮され、拡散する。クスノキが見てきた長い年月に思いをはせてほしい」と話した。生徒を代表して橋爪幹さん(17)が「新しい鹿島高校のシンボルとして大事にしていきます」とお礼を述べた。

 クスノキは、根元が大きくなり、県重要文化財に指定されている鹿島高の校門である赤門の塀を壊す懸念から、2017年1月に伐採された。

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