島佐賀子さんと新作「蓮」(透明水彩、F10)

 佐賀市の画家島佐賀子さん(54)が、「私の平成時代」と題した個展を市内で開いている。平成の後期に手掛けた水彩画を中心に約30点を展示。透明水彩ならではの、繊細な色の重なりを表現している。個展は3年ぶり。

 同じ植物を構図を変えながら4点描く連作を3シリーズ展示。桜の連作「大島桜」は、花びらが日差しに透き通る感じや陰影を巧みに表現している。

 桜の作品が自身の代名詞のように語られることに違和感があり、新作「蓮」と「夏のブルーベリー」は新たなモチーフに挑戦した。蓮は花弁の厚みや葉の形、花粉一つ一つをつぶさに観察し、撮りためた写真も参考にして緻密に仕上げた。

 2016年の連作「朝顔」は、深みのある紫が目を引く。花びらの向きや葉の動き、画面の構成によりさまざまな表情を見せる。

 唯一の日本画の大作「彩雲」は、1989年の佐賀大学教育専攻科の修了制作。「自分の原点」として、30年ぶりに公開する。

 島さんは「この個展で日本画家のイメージを完全に払(ふっ)拭(しょく)したい」と話す。

 ▼26日まで、佐賀市のぎゃらりぃふじ山で。電話0952(25)1877。

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