伊万里港

 佐賀県は伊万里港へのクルーズ船の寄港を促進するため、航行安全基準を策定する。これまでは貨物船の基準しかなく、クルーズ船が寄港する場合はその都度、海上保安部と協議する必要があった。今後は基準に沿った型式であれば、最大で2万6千トン級の旅客船を受け入れることができるようになる。7月にも正式に決定し、運用を開始する。

 伊万里港には2018年4月に「にっぽん丸」が寄港するなど、数年に一度はクルーズ船が訪れていた。ただ、航行安全基準がなかったため、海上保安部と県などが協議していた。

 クルーズ船の誘致を進めたい伊万里市などの周辺市町が県に基準の策定を要望したことを受け、県は18年度に国の補助事業を活用して調査を実施した。

 久原南地区の埠頭(ふとう)(深さ10メートル、長さ370メートル)を対象に、船の旋回など、湾内で必要な動作をするためにはどのくらいの大きさまでが問題ないかなどを調べた。湾内の深さや潮流などを踏まえ、コンピューターシミュレーションで確認した。

 7万トン級の大型船を検討したが、海底の一部に土砂が滞留し、水深が想定を下回るなどしたため適合しなかった。そのため、「ぱしふぃっくびいなす」など2万6千トン級を受け入れられる最大規模とした。

 県港湾課は「港湾管理者としてクルーズ船が入港しやすいように基準は持っておくべき。実際の誘致につながってほしい」と話す。

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