牟田辺遊水地(奥)の運用に備え、域内を通る道路の入り口を封鎖する手順を確かめる関係者=多久市南多久町

 国土交通省武雄河川事務所は22日、昨年7月の豪雨時に牛津川の水をためた多久市の牟む田た辺べ遊水地で、水防訓練を行った。協力業者と連携して域内の道路を封鎖する手順を確認。可動式の堤防の作動状況も確かめ、梅雨以降の大雨に備えた。

 牟田辺遊水地は、洪水時に一時的に牛津川の水を流入させ、下流域の浸水被害を軽減する目的で国交省が2002年に整備した。普段は農地になっており、広さは53・4ヘクタール。最大90万立方メートルの水をためることができる。

 周辺の堤防より低い越流堤から川の水が入る仕組みで、これまでに3回貯水した実績がある。昨年7月の豪雨時は下流河川の水位が上昇し、氾濫の恐れが高まったことなどから初めて越流堤を倒し、約18万立方メートルの水をためたという。

 訓練では、遊水地内を通る市道と農道の入り口17カ所に通行止めの看板やチェーンを設置。屋外スピーカーの操作手順も確かめた。武雄河川事務所の的場孝文副所長は「関係者の安全に配慮し、早急に対応できる態勢を整えておきたい」と話した。

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