多久市の陶芸家、マイケル・マルティノさん

部材の切削から加工まで、手作業で作られる「田中桐下駄(げた)」(長崎市)の製品

出展される「銀職庵水主」(長崎県大村市)の革細工製品

出展する田中鎌工業(長崎県大村市)が手掛けた伝統工芸「松原刃物」の包丁や鎌

 手慣れた様子で難しい作業をこなす職人技、ハイレベルな伝統工芸品を間近で見てほしい-。多久市の陶芸家マイケル・マルティノさん(51)が6月1、2の両日、妻の故郷・多久市に築いた唐津焼の工房「五反林(ごたんばやし)窯」(多久町)で、包丁、漆、革製品などを手掛ける8人と一緒に展覧会「職人たちの集い」を開く。

 芸術展などで出会った唐津市、長崎、福岡両県の職人が2日間、木々に囲まれた工房に集う。60年以上の実績がある手作りのげた職人、書道家の実演もある。

 マルティノさんは、米西部のニューメキシコ州出身で来日して約30年。結婚を機に多久市に移り住んで18年になる。初めて見た朝鮮唐津の水差しの美しさに衝撃を受け、2005年にガス窯、11年にまき窯を、いずれも自宅の庭に造った。

 たたき技法による柔らかな仕上がり。流れる釉薬(ゆうやく)のダイナミックな動き-。「こんな作品を自分で作りたいと思った」。弟子入りを志願し、陶芸家の元に通った当時を振り返る。

 目指すのは「機能と美しさを携えた唐津焼」。道のりは遠いが、展覧会には、多久の土で情熱を込めた作品を並べるという。

 五反林窯は、西渓公園の南西約300メートル。午前10時~午後5時。問い合わせは電話090(6896)8466。

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