協定書を手にする佐賀大の宮﨑耕治学長(左)と農研機構の久間和生理事長=佐賀市本庄町の佐賀大学

 佐賀大学と農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は22日、医療や農業の連携協力に関する協定を結んだ。共同研究している高密度コラーゲン繊維網の新素材を使ったばんそうこう型人工皮膚などの実用化を加速させるとともに、両者の強みを生かして幅広い研究分野での連携を図る。

 農研機構は、農業や食品、バイオの技術を生かして皮膚のように丈夫で生体への適合性のある素材「コラーゲンビトリゲル」を開発。佐賀大医学部の青木茂久准教授らがその素材を活用して傷口に張る人工皮膚や食道がんで内視鏡手術を受けた患者の食道狭(きょう)窄(さく)の予防につなげるシール、腹(ふく)腔(くう)内に留置して腹膜炎や腸管同士の癒着を予防する糸の研究を進めている。

 新素材に関して佐賀大と農研機構は、今後の企業との連携や臨床研究を見据えて組織的な連携を図ることにした。農研機構の同様の協定締結は6大学目で、医学部が含まれるのは初めてという。

 同日、佐賀市の佐賀大本庄キャンパスで行われた協定締結式で、宮崎耕治学長は「佐賀の地域貢献のために農業、農学の推進が重要で、連携を通じていろんな研究が発展できる」と指摘した。農研機構の久間和生理事長は「共同で推進する医療、ヘルスケアのプロジェクトを通して質の高い医療の実現に貢献したい」と述べた。

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