記者会見するJR九州の青柳俊彦社長=22日午後、福岡市のJR九州本社

 JR九州の青柳俊彦社長は22日、九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)の整備方法見直しを巡り、佐賀県の山口祥義知事と「チャンスがあれば会いたい」と話し、会談で直接考えを聞きたい意向を示した。整備新幹線の建設費の一つとして、JR各社が負担する線路使用料(貸付料)を国側に支払う期間を現行の30年から50年に延長する手法が財務省などから示されている点に関しては「受益の範囲でということであれば、検討の余地はある」と話し、議論することに理解を示した。

 青柳氏は、フル規格に反発している山口知事の考えを測りかねているとして「もう少しちゃんと話ができたらいいと思っている。どこから話をすればいいかというところが分かると、話がしやすい」と述べた。

 新幹線の建設財源はJRが貸付料を支払い、残りを国、地方自治体が負担する。財務省は16日、整備新幹線の建設費高騰で公費支出が膨らまないようにするため、貸付料の徴収期間を延長する手法を示していた。

 青柳氏は受益を国費に戻し、建設費に充てるという考え方は理解しているとした上で、新幹線の施設などを50年維持するため必要になるコストや受益分を改めて算定し、支払額に反映させるなど「まじめな議論が必要」と釘も刺した。

 山口知事が長期化もやむを得ないとした武雄温泉駅での対面乗り換え(リレー)方式の影響については「経営的にはかなり厳しい」と述べた。その上で「いつまでも何も決まらない状態で、これが継続されるのはわれわれとしては好ましくない」として今後、改めて意見を述べていく考えを示した。

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