清水の滝までの道中、地元住民に酒を振る舞う天山酒造の蔵人たち=小城市小城町

威勢の良い掛け声を発し、酒蔵を飛び出す天山酒造の蔵人たち=小城市小城町

 小城市の天山酒造は22日、新酒の仕込みの終わりを告げる伝統行事「甑倒し」を行った。冬の間、酒造りに励んできた蔵人たちが酒樽を載せたみこしを引き、清水川上流の清水観音を参拝。約4キロの道中、地元の人たちに搾りたての酒を振る舞った。

 甑は酒米を蒸すおけ。仕込みを終えると横に倒して片付けるため「甑倒し」と呼ばれる。同社では1875(明治8)年の創業時から毎年続けられ、地元の風物詩になっている。

 法被姿の蔵人たちは腰に綱を締め、「令和元年」の旗を先頭に酒蔵を出発。清水観音で滝に打たれて心身を清め、消費者の手元に酒が無事に届くよう祈った。 首都圏や海外での需要が伸びており、出荷量は前季の10%増を見込む。酒造りを仕切る杜氏の後藤潤さん(53)は「口当たり、味わいが深く、しっかりとした酒に仕上がった」と話した。

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