松浦漬本舗の本社敷地内に建つ「山見小屋」。右はザトウクジラのモニュメント=唐津市呼子町

鯨見張り所・山見小屋の内部に立つ松浦漬本舗の山下善督社長=唐津市呼子町

 鯨を見張るための場所である「山見小屋」が、唐津市呼子町の松浦漬本舗の本社内に建てられた。かつての捕鯨で重要な役割を果たした小屋を“復元”し、呼子の捕鯨文化の一端を伝えている。

 山見小屋は鯨が通る海域に面した高地、岬などの上に建てられた。鯨を発見したら、のろしや旗で知らせた。小川島には大正初期の鯨監視小屋(県重要有形民俗文化財)が残る。

 小屋は同社の山下善督(よしまさ)社長(76)が呼子の鯨文化にまつわるものを残そうと発案。小川島を参考に6畳の平屋建てを建てた。

 室内には鯨を見張るための横長の窓がある。庇ひさしを突き出すと日光を遮り、縦方向の視野を狭め、海面に集中できる仕組みになっている。鯨に乗った木彫のえびす像もまつるほか、呼子の伝承を基にした「鯨の話」の映像やパネルも展示する。

 山下社長は「捕鯨基地として盛んだった呼子を知ってもらうきっかけになれば」と話す。入場無料で、開館時間は午前9時から午後5時まで。問い合わせは同社、電話0955(82)3111。

 

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