25日の営業を最後に鮮魚コーナーが閉店し、テナントへの入居がゼロになる唐津市水産会館=唐津市海岸通

 唐津市海岸通の市水産会館の鮮魚コーナーが25日の営業を最後に、売り上げ不振で撤退する。飲食コーナーは2年前から閉店状態で、テナントへの入居はゼロになる。水産業のPR拠点としての機能が損なわれることになるため、市は出店業者を公募する。

 会館は2013年、唐津市の水産物の直売や飲食の場として市が整備した。1階に商業スペース、2階に会議室を備えている。事業費約3億400万円のうち、九州電力玄海原発の核燃料サイクル交付金から約2億4800万円を充て、店舗の経営を担う業者を市が公募で選定してきた。

 二つの業者が経営難で撤退した後の14年、佐賀玄海漁業協同組合や唐津魚市場など4団体が共同運営する形で鮮魚コーナーを立ち上げた。施設の年間賃料は約200万円だが、市は16年度から75%を減免する措置を取ってきた。

 それでも売り上げは低迷し、閉店を決めた。コーナーの担当者は「魚食文化の振興のために取り組んできたが、これ以上は続けられないと判断した」と話す。

 会館には飲食スペースもあるが、17年10月から空き店舗になっており再オープンのめどは立っていない。

 市内の水産業者の一人は「奥まった場所にあり、店をやるのは難しい。そもそも水産会館は必要だったのか」と疑問を呈す。

 会館を所管する市水産課は、入居した業者の撤退が続いていることについて「市の水産物を買って味わえる場所としての認知度不足が原因。イベント会場として使いながら地域への浸透を図っていきたい」と話している。

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