佐賀県内の市町の首長と意見交換をする「GM21ミーティング」で、九州新幹線長崎ルートに関して県の立場を説明した山口祥義知事(奥中央)=佐賀市のホテルマリターレ創世

 佐賀県の山口祥義知事と県内20市町の首長が20日、九州新幹線長崎ルートの整備方式の見直しをテーマに佐賀市で意見交換した。山口知事は14日に長崎県側からの提案で中村法道知事と会談したことを明らかにし、事務レベルでさまざまな問題について整理していくことに同意したと説明した。数カ月で結論を得られる議論ではないと前置きをしつつ、「新幹線整備の議論に門戸を閉ざすことは考えていない」と述べた。

 知事と県内首長が公開で議論する「GM21ミーティング」で山口知事は、中村知事ら関係者4人で14日に会談し、今後は副知事や部長も含め、事務レベルで協議していくことを確認したと説明した。

 また、山口知事は、古川康衆院議員(比例九州、唐津市)が自らのウェブサイトに長崎ルートに関する与党検討委員会での山口知事の発言として「これ以上の新幹線整備を望まないのは県民の総意」と記している点に触れ、「県民の総意などと決して言っていない。いろいろな意見があるからこそ非常に悩みながら考えている」と反論した。

 古川氏は検討委のメンバー。ウェブサイトでは山口知事から非公開で意見聴取した4月26日の検討委のやり取りに触れ、「『これ以上の新幹線整備を望まないのは県民の総意』と発言されたが、一体何をもって県民の総意と考えているのか、そこは明確ではなかった」と記し、県議会での十分な議論を求めている。

 山口知事は首長らを前に「6月までに整備方式を決めるなど、どう整理できるのか」と検討委の方針を批判し、「(フル規格を求める)嬉野の思いも分かるが、伊万里や唐津など全ての地域のことをやる準備をしていかなければならない。10、20年、新幹線だけで何も欲しがらないなら別だが、これは大きく佐賀の将来を左右する話だ」との認識を示した。

 首長からは山口知事の姿勢を支持する発言が相次いだ。樋口久俊鹿島市長は「知事のことを支持したい」と述べ、杵島郡大町町の水川一哉町長も「知事の考えは当然。期限が6、7月ということはないのでは」と話した。フル規格を求めている武雄市と嬉野市は発言しなかった。

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