知事意見案などについて審議した佐賀県環境影響評価審査会=県庁

 唐津市の神集島(かしわじま)近海の、民間企業による大規模な洋上風力発電設備の設置計画を受け、佐賀県環境影響評価審査会(会長・穴井謙福岡大工学部教授、15人)は20日、同社の環境影響評価(アセスメント)準備書に対する知事意見案を原案通り承認した。騒音など生活環境への影響の対策を求めている。県は近く同社に通知する。

 民間企業は東京都の「再エネ主力発電化推進機構洋上唐津発電合同会社」。知事意見案は、3月の審査会や唐津市、県の関係課からの意見を踏まえた。発電所設置に伴う騒音や超低周波音、風車の影による生活環境への影響を回避、低減するように要請し、景観や生態系への具体的な対策を求めている。

 計画を進める上では地元関係者との調整を十分に図る必要があると強調する。最大総発電出力が40万キロワットを超えることに触れ「計画段階で想定し得ない環境影響が発生する可能性がある」と指摘。国内外の最新の知見を集めて専門家らの助言を踏まえ、慎重かつ丁寧な環境アセスを実施することが重要としている。

 同社の計画では、風力発電機を34~40基設置、最大総発電出力は40万8500キロワットを見込む。知事意見を受けた後、2022年3月までに評価書を提出する。環境アセスを同年8月までに終えて基礎工事に着工、25年12月の運転開始を目指している。

このエントリーをはてなブックマークに追加