山を守る活動への意欲を新たにしていた林雅文さん=伊万里市の伊万里木材市場

老人ホームなどで活動を続ける鹿島市婦人ボランティア五五会=鹿島市

保護司としての活動が評価された松永惠子さん=伊万里市立花町の更正保護サポートセンター

 2019年春の褒章受章者が20日付で発表され、佐賀県内からは1団体、5人が受章した。緑綬褒章を受章した鹿島市婦人ボランティア五五(ゴーゴー)会と、黄綬褒章の林雅文さん(62)=伊万里木材市場代表取締役、伊万里市=、藍綬褒章の松永惠子さん(75)=保護司、伊万里市=を紹介する。

県内受章者(敬称略)

 ▽緑綬褒章(1団体)

鹿島市婦人ボランティア五五会

 社会福祉施設等奉仕団体 鹿島

 ▽黄綬褒章(3人)

市丸 道雄 60

 百姓屋代表取締役 伊万里

林  雅文 62 

 伊万里木材市場代表取締役 伊万里

光武  渉 69 東亜工機社長 鹿島

 ▽藍綬褒章(2人)

古賀史都子 63 篤志面接委員 基山

松永 惠子 75 保護司 伊万里

 

■社会奉仕活動功績 鹿島市婦人ボランティア五五会 細く長く取り組み継続

 鹿島市の老人ホームや障害者支援施設、福祉作業所で定期的にボランティアを行っている五五会。奉仕活動は1980年から引き継いできた。

 現在の会員は60~70代の11人で、白いかっぽう着が「制服」。施設を訪れて利用者の洋服を繕ったり、外れたボタンを直したり。名札も縫い、施設で使う雑巾やふきんなども作っている。話し相手になる傾聴や、祭りの準備を手伝うなど、ニーズに応じてさまざまな活動を担っている。

 会長の武藤恭子さんは「顔を覚えてもらい、喜んでもらえるから、こちらもうれしくなる。健康に気をつけて、細く長く取り組みを続けてきたい」と意欲を新たにしている。

 

■業務精励 林雅文さん(62) 「山守る」社会的使命

 木材の集荷販売を行う伊万里木材市場(伊万里市山代町)の社長。木材の安定供給と林業の持続的な発展を図るため、近年は森林整備にも力を入れてきたことが評価された。

 同社は1960年に父親の進さんが設立し、雅文さんは2001年に社長を継いだ。大手製材メーカーの伊万里進出を契機に取扱量を増やし、国内トップクラスを誇るまでに成長。「木材を大量に扱う企業の社会的使命」として森林整備に取り組んだ。

 森林の整備は防災や環境保護の観点からも重要で、そうした高い意識で山に入る若者が増えているという。「受章を励みに、これからも山を守る活動を進めていきたい」と話す。伊万里市大坪町。

 

■更生保護功績 松永惠子さん(75) 歩幅合わせ聞き役徹底

 伊万里市職員として在職していた1997年に保護司の委嘱を受けた。活動は今年で22年目。「最初は隣のおばちゃんだったけど、今は隣のおばあちゃん」。適度な距離感を保ちながら、保護観察処分を受けた少年少女らと向き合う。

 委嘱を受けた初めのころの苦い記憶がある。ある少女と面会した際、案じる心情から気持ちが先走った。少女がその場から逃げ出したといい、「自分の考えを押しつけていたのかもしれない」と振り返る。

 自身の姿勢を見つめ直すきっかけにして、世間話を交えて聞き役に徹することを心掛けている。「先導するのではなく、横に並ぶ存在でいたい」。歩幅を合わせて歩みを進める。伊万里市大坪町。

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