「前節・G大阪戦は勝てたが、まだ何も成し遂げていないということで気を引き締めてやってきた」。主将のMF福田が代弁したように、チームは広島戦でも粘り強く体を張って守り続けた。その結果がオウンゴールというご褒美。昨季まで2年続けて2勝しか挙げることができなかった苦手な敵地で白星をつかんだ。

 サイドを起点に仕掛ける相手に終始攻め込まれた。クロスを計20本以上入れられ、浴びせられたシュートは鳥栖の約5倍の14本。戦前から「我慢比べになる」「0-0で進む時間が長くなるだろう」と言う選手たちは最後まで集中を切らさなかった。

 試合終了後、GKを含めた守備陣5人が円になって喜びを分かち合った。前節のG大阪戦。3得点を挙げ快勝ムードだったが、後半ロスタイムに悔しい失点を喫し、水を差す形になった。DF高橋秀は「教訓を生かすことができた。最終ラインだけでなく、前線、中盤とリンクして守れた」と7試合ぶりの無失点にうなずいた。

 試合ごとに成長を続ける選手たちに金明輝(キン・ミョンヒ)監督は「一戦一戦、自分たちの形を出せている」と評価を与えた上で、「もっと明確にしてゴールにたくさん迫れる面白いサッカーを見せたい」とさらなる成長を期待した。主将の福田も「改善点もまだまだあるので、そこをしっかり直して、また次いい試合をしたい」と手綱を締めた。

 

■DF三丸拡(後半42分、クロスがオウンゴールを誘発)

 後半は、サイドからシンプルにクロスを上げようという意図をチームとして持っていた。クロスの質を変え、速いボールを中に入れたことで相手のミスにつながった。ああいう形で点が取れたのは次につながる。

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