血液のがん「成人T細胞白血病(ATL)」の原因ウイルスに新たに感染した男性が、九州と沖縄では大幅に増えていたことが17日、日本赤十字社などの調査で分かった。2010~16年の感染男性は直前調査の約2倍だった。厚生労働省の会合で同日報告された。

 20~30代の若い男性で感染者の増加が目立つ。元々多い鹿児島と沖縄に加え、佐賀、福岡、熊本、大分の各県でも増えた。女性はやや減少した。

 九州と沖縄での献血データを調べたところ、今回の調査期間内に新たに感染したのは男性124人、女性105人の計229人。05~11年の前回調査では男性61人、女性120人だった。

 日本赤十字社九州ブロック血液センター(福岡県)の相良康子・品質部課長は「男性の感染が増えた理由は分からないが、妻らにも感染が拡大する恐れがあり、対策を取るべきだ」とした。

 ATLは、母乳や性交渉を介して白血球の一種がHTLV1ウイルスに感染して起きる。潜伏期間が長く感染者の95%は生涯発症しないが、発症すると急速に進行する場合もある。性交渉などでの感染後に発症する例は極めてまれだという。

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