九州新幹線長崎ルート新鳥栖―武雄温泉間の整備方式見直しを巡り、佐賀市など佐賀県内8市町の議員有志が16日、「県フル規格促進議員の会」を結成した。会長の平原嘉徳佐賀市議ら8人が同日、福岡市のJR九州本社で青柳俊彦社長らと面談、フル規格への賛意を伝えた。6月22日にはフル規格を考えるシンポジウムを佐賀市で開く。

 議員の会とJR九州との面談は非公開。平原氏によると、武雄温泉駅での対面乗り換え(リレー)方式の長期化による経営への影響や並行在来線の取り扱い、ルートなどについてJRの見解を尋ねた。青柳社長らは「リレーの長期化は経営的に厳しい」「並行在来線は地元と協議したい」「佐賀市の中心を通らないルートは考えられない」などと述べたという。

 会の前身は「フル規格化に向けての世話人会」で、鳥栖、佐賀、多久、小城、武雄、嬉野の6市と三養基郡みやき町と神埼郡吉野ヶ里町の議員有志25人が会員。フリーゲージトレイン(軌間可変電車)の導入検討時からフル規格を求めて勉強会を開いてきた。

 山口祥義知事が4月に「新幹線整備を求めていない」と明言したことで、世話人会はリレー方式の長期化を懸念。「フル規格促進議員の会」と名称を変えて、活動の幅を広げてフル規格の整備に向けた県民世論の形成を狙う。

 6月22日は午後7時から佐賀市のアバンセで「フル規格による佐賀の経済浮揚について」と題して今村雅弘衆院議員(比例九州)が講演する。与党検討委の古川康衆院議員(同)や佐賀市観光協会の宮原知司副会長、JR九州関係者によるパネル討論もある。

 平原氏は「『新幹線不要』は県民の総意ではない。フル規格の経済効果を主張する声や『関西からの乗り換えなしの新幹線が必要』という意見もある。県民と新幹線問題を深く議論したい」と話す。

このエントリーをはてなブックマークに追加