幻の魚とされるエツ

エツの食文化を伝えるレセプションパーティー。唐揚げや刺し身など約40品が並んだ=佐賀市諸富町の割烹「津田屋」

エツの刺し身

 有明海湾奥だけに生息する幻の魚「エツ」の食文化を伝えるレセプションパーティーが14日夜、佐賀市諸富町の割烹(かっぽう)料理店「津田屋」で開かれた。県や市の商工観光関係者など約50人が、唐揚げや刺し身など約40品を試食。初夏から約3カ月間しか食べられない淡泊で上品な味わいを堪能した。

 地元飲食店など10店でつくる「佐賀市もろどみin食の会」(会長・津田良雄津田屋店主)が、6月23日に町内で開く「えつ銀色祭り」を盛り上げようと初めて開いた。

 祭りで提供される定番の刺し身や南蛮漬け、すしだけでなく、骨せんべい、煮付けがずらり。小骨を細かく切って食べやすくする「骨切り」を実演した。アカエイの唐揚げなど有明海産の食材を使った逸品もあり、日本酒、ビールとの相性のよさを確かめた。

 エツはカタクチイワシ科で、産卵のため川を上る5月1日~7月20日に漁が解禁される。筑後川下流域だけの食文化として知られ、山口祥義知事は「エツ料理を守ってこられたことに敬意、感謝を申し上げたい。こうした取り組みを広げてエツの付加価値を高めて」とエールを送った。津田会長は「今年はバスツアーも初めて企画しており、観光資源の開発につなげていきたい」とあいさつした。

 銀色祭りは同町の昇開橋橋の駅どろんぱで開き、のり汁の振る舞い、特産物展示即売もある。バスツアーは6月6日、同20日にあり、昇開橋や三重津海軍所跡、飛鳥工房などを巡る。エツ料理とお土産付きで参加費5千円。

 

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