1月中旬、承諾を得た上で妻=福岡市東区唐原5丁目、当時(79)=を殺害し、神埼郡吉野ヶ里町の山中に遺体を遺棄したとして、承諾殺人と死体遺棄の罪に問われた住所不定の夫の被告(71)に、佐賀地裁は14日、懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。

 今泉裕登裁判長は判決理由で、被告の借金を挙げた上で「弁護士に依頼して破産手続きをすることになったのに、周囲に十分な相談もせず将来を悲観し、被害者の気持ちを深く考えずに心中を迫っており、犯行に至るいきさつにくむべき事情は乏しい」と述べた。

 一方、「妻は結局は被告と離れず、約3カ月にわたって死に場所を探す旅を続け、心中の方法や場所も話し合って決めた。死の承諾は真意に基づくものだった」とし、県地域生活定着支援センターによる社会復帰後の支援なども量刑に考慮したとした。

 判決によると、被告は妻から承諾を得た上で、1月17日午前2時半ごろ、山陽自動車道下り線の龍野西サービスエリア(兵庫県たつの市揖西町)に駐車した乗用車内で、睡眠導入剤を飲んで眠っていた妻の首をネクタイで絞めて殺害。車で遺体を吉野ヶ里町松隈の山中まで運び、同日午後1時ごろ斜面に遺棄した。

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