コノシロ漁への騒音の影響の有無を調べて帰港した船=14日午前11時40分ごろ、藤津郡太良町の竹崎港

 陸上自衛隊輸送機オスプレイの佐賀空港配備計画を巡り、九州防衛局は14日、有明海のコノシロ(コハダ)漁への騒音の影響の有無について追加調査を始めた。陸自の大型ヘリを飛ばし、漁業者が懸念する音に敏感なコノシロの反応を観察した。調査は2017年の夏以来で、8月までに10回程度実施する。

 藤津郡太良町の投網漁師や九州防衛局、佐賀県の担当者、調査の委託業者が4隻の船に分乗し、午前7時ごろに竹崎港を出発した。無線機を積んで佐賀空港周辺に向かい、魚影を確認できたポイントを陸自ヘリCH47に連絡し、船の上空に飛来させた。

 同行した漁業者によると、この日は3地点でコノシロの魚群を見つけた。このうちの1地点の上空をヘリが高度を変えながら飛行し、船上の関係者が反応を目視で確認した。ヘリが通過する際は魚が海中に潜ったといい「影響は絶対にある」と話していた。

 調査船は正午前に帰港した。乗船した九州防衛局の秋吉裕一地方調整課長は取材に「初日は必要な調査を行うことができた。きちんと確認をして結果は改めて説明する」と述べた。全ての調査を終えた後に結果を公表する見通し。

 調査は漁業者側の要望で、コノシロの産卵が終わり、音に最も敏感になる時期に開始した。2回目は16日に実施する予定。

 九州防衛局は17年夏に調査を実施したが、日数や事例が少ないことを理由に「影響を断定することは困難」と報告、漁業者側が反発し、再調査を求めていた。

 地元の県有明海漁協大浦支所の弥永達郎委員長は「漁業者にとって生活を左右する問題。公平な判断ができるような調査になれば」と話した。

このエントリーをはてなブックマークに追加