苣木お茶倶楽部の茶畑で。馬場さん(左)と松元さん(右)と山口さん(左から2人目)

 山深い苣木(ちやのき)の畑で、昔ながらの黄金色で素朴な味のお茶作りに励んでいるのは「苣木お茶倶楽部」。合わせて210歳超えと笑う佐賀市富士町松瀬のご近所仲間、山口隆善さん、馬場博文さん、松元健二さんの3人と、山口さんの2人のおいで活動しています。

 60年ほど前、山口さんの親世代が開墾して苣木の住民全体で製茶工場を運営していたものの、次第に採算が合わなくなり1980年ごろに生産をやめてしまったこの茶畑。山の頂上付近で南向き、川も流れていて霧がたつ好条件。しかも標高450メートルほどなので虫が少なく、農薬いらずの上、草も手刈りしています。

 子どものころからずっと実家の茶作りを手伝ってきた山口さんに、自分の家で飲むお茶くらい作ってみてはどうかと誘われた馬場さんと松元さん。2人はかつての企業戦士で、海外勤務の経験もありアイデアも豊富です。素人だから思いついたと、柳町の紅茶専門店に相談の上、試行錯誤で紅茶も商品化。今では無農薬で添加物なしの一番摘み煎茶、水出し緑茶、紅茶、水出し紅茶を、三瀬のまっちゃん、ダムの駅富士しゃくなげの里、古湯の旅館、諸富の橋の駅ドロンパほか数店舗で販売しています。

 夏の暑さと急傾斜での作業が段々とこたえるようになってきたという3人ですが、佐賀市中心部での販売店舗獲得とネット通販を画策中の衰え知らずです。(地域リポーター・川原理子=佐賀市)

このエントリーをはてなブックマークに追加