議会人事などを決める改選後初の臨時佐賀県議会が14日、開会する。焦点の議長ポストは定数38の6割以上を占める最大会派の自民党(25人)から選出される見通しだ。議長は「1期2年」「連続再任なし」を会派内で申し合わせてきたが、改選前の議長である石倉秀郷氏(69)=当選5回=が連続再任に意欲を見せている。これまでの申し合わせをどう取り扱うかを焦点に、会派内の議長候補の絞り込みは複雑な展開が予想される。

 石倉氏のほかに議長候補に名乗りを上げているのは3人。前回2017年にも立候補した当選5回の桃崎峰人氏(69)と、同じく当選5回で初挑戦の土井敏行氏(66)。ともに副議長や県連幹事長の要職を務めてきた。これに当選6回で副議長経験のある藤木卓一郎氏(51)が2回目となる議長挑戦の意向を固めている。

 議長ポストは「1期2年」「連続再任なし」「議長経験者の再任は連続でなければ妨げない」とし、03年からは未経験者が2年交代で務めてきた。こうした自民会派の人事に関する申し合わせは文書化されておらず、改選後の議員が口頭で確認してきた。

 今回、連続再任を目指す動きが出たことで会派内からさまざまな声が上がる。ベテラン議員の一人は「過去の長期政権の弊害を踏まえた決まりで、守られるべき」と反発する。ある中堅議員は「重要な国政課題を多く抱える中、年功で順送りの議長選びはふさわしくない。力があれば連続でも構わないのでは」と話す。

 臨時議会初日の14日、自民会派はまず新しい議員団会長を選び、その仕切りのもとで議長ポストの申し合わせについて協議するとみられる。

 一方、党県連の役員も改選期を迎えている。現在、県連会長や幹事長、政調会長などが県議ポストになっており、議会人事ともリンクしながら決めていくことになる。あるベテラン議員は「臨時議会初日に議長候補らを絞りきれず、2日目にずれ込むこともあり得る」とみている。

 1年交代を申し合わせている副議長は、自民の当選4回の中で最年長の大場芳博氏(69)の選出が有力視されている。

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