アマチュアボクサーたちの人生を追った写真集を刊行する高尾啓介さん=佐賀市の佐賀新聞社

北京五輪代表の川内将嗣さんのページは、龍谷高校時代と、2011年の全日本選手権で構成している

高志館高校(佐賀市)でボクシング部の監督を務める前田真一さんのページは、福島国体で優勝した当時のカットを収録している(上写真・左)

 アマチュアボクサーたちの“その後”を追った写真集「AFTER THE GONG」(忘羊社刊)を、佐賀市出身の写真家高尾啓介さん(60)=東京都=が出版した。37年間にわたって記録し続けてきたボクサーたち120人の現役時代のカットと、引退後に会社員や経営者、医師など新たな世界に転じた現在の姿を、インタビューとともに収録している。

 ロンドン五輪・金メダリストでプロ転向後、王座に就いたミドル級前世界王者の村田諒太選手をはじめ、大学時代に全日本選手権出場経験がある、紅白歌合戦にも出場したミュージシャンの竹原ピストルさんらを取り上げている。現役引退後の進路はさまざまで、ドクターヘリに乗る救急救命医や、中国で活躍する映画俳優、国際線パイロットなどが登場する。

 佐賀県ゆかりの選手も多い。日本がボイコットしたモスクワ五輪代表選手の副島保彦さんや中村司さん、北京五輪代表で陸上自衛官の川内将嗣さん、高志館高校教諭でボクシング部監督の前田真一さんらを掲載している。

 高尾さん自身、元ボクサーで、佐賀市の龍谷高校時代にボクシングを始め、進学先の中央大でも競技生活を送った。国体で佐賀県代表(団体)として2度、全国3位を経験した。

 東京オリンピックを来年に控え、自身も還暦の節目を迎えたことから今回の出版を企画。2年がかりで全国各地に元ボクサーたちを訪ねた。高尾さんは「リングを降りて、それぞれに『いま』という時間を生きるボクサーたちの姿に、自身の時の流れを重ね合わせ、彼らは何を得たのか、感じ取ってほしい」と話す。(古賀史生)

 

 写真集「AFTER THE GONG-『今』を生きるアマチュアボクサーたちの肖像」(忘羊社)はB5判、168ページ。発行部数2000部。税別3000円。申し込み・問い合わせはメールでringugaoshiete@gmail.com

このエントリーをはてなブックマークに追加