テグスと呼ばれる糸に絡まり死んだクロツラヘラサギ=白石町福富(提供写真)

 佐賀県杵島郡白石町福富で、絶滅危惧種の渡り鳥クロツラヘラサギ2羽が相次いで死んでいるのが見つかった。いずれもレンコン畑に張っていた防鳥用の糸に引っかかり、動けなくなったとみられる。

 2羽は別々の畑で糸に絡まっているのを、野鳥観察の愛好家が見つけた。JAさが白石中央支所によると、防鳥用の糸はテグスと呼ばれる釣り糸。カモが水中の種レンコンを食べるのを防ぐため、水面から10~20センチの高さに約1メートル間隔で張られている。

 日本野鳥の会県支部によると、クロツラヘラサギの生息数は世界で約3千羽。環境省は近い将来、野生での絶滅の恐れがある絶滅危惧1B類に指定。浅い水辺で魚やエビ、カニを食べ、県内では有明海の干潟を餌場とすることが多いという。

 同支部の宮原明幸支部長は「細く透明なテグスを認識できず、引っかかったのではないか。鳥の目につき、かつ畑への侵入を防ぐ方法を探り、農家と協力して絶滅危惧種の保護につなげたい」と話す。

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