大雨による災害を想定し、情報の伝達、共有の手順を確認した図上訓練=多久市役所

 大雨による災害に備え、多久市は10日、市役所に設置する対策本部の図上訓練を行った。現場の情報を一括管理するシステムを使って連絡体制や情報共有の課題を検証。4月の人事異動で担当業務が変わった職員も多く、体制や役割を確認した。

毎年春に実施しており、今回は河川の氾濫や土砂崩れの恐れがあるとの想定で、本部長の横尾敏彦市長をはじめ職員約100人、警察、消防、自衛隊の担当者が参加した。

 刻々と悪化する事態に対し、障害者など要支援者の安否、道路の冠水状況などを確認しながら、住民の避難勧告を出す手順を確かめた。シナリオにない事態も盛り込まれ、避難場所の問い合わせなどの電話対応に追われる場面もあった。

 情報管理システムは2018年に導入。巡回中の職員から送られてきた文字情報や写真をパソコンやタブレットでリアルタイムに共有できる仕組みで、運用の課題を検証した。

 訓練後の総括では、「システムへの情報発信を優先するあまり、本部への連絡が遅れるケースがあった」「想定外の事態には即応が難しかった」などの課題が出された。横尾市長は「訓練による気づきを生かして万全の備えを取っていきたい」と話した。

このエントリーをはてなブックマークに追加