武雄市東川登町にある採石場のくぼ地を六角川の洪水調整池にして浸水被害を軽減する事業が始まる。国土交通省は事業効果について、記録的豪雨時の堤防決壊や越水が原因の浸水の面積と浸水世帯が半減すると見込んでいる。

 事業は2019年度に初めて予算化された。豪雨時に六角川から調整池に水を導いて川の水位を下げる仕組みで、広さ約16ヘクタール、満水時の深さ50~60メートル、貯水容量350万~450万立方メートルの調整池を整備する。

 国交省は調整池整備の効果を、近年で最大規模だった平成2(1990)年7月豪雨の際の外水氾濫(越水や堤防決壊による浸水)の実数値と調整池整備後の推定値で試算している。

 浸水面積は5586ヘクタールから2645ヘクタールに半減し、床下浸水は3117世帯から1259世帯、床上浸水は2819世帯から1822世帯に減少する。被害額も1472億1900万円から480億5500万円に減ると算出している。

 調整池整備は2012年、六角川河川整備計画に初めて盛り込まれた。計画期間は約30年間で、調整池整備も長期間になる。整備の段取りは(1)河川の付け替え(2)ポンプアップなど流入施設整備(3)調整池整備-の3段階で進む。本年度はショートカットの対象地になる武雄町永島地区の用地調査や住民説明、用地取得などに取り組む。

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