森友学園問題とその報道を通し、民主主義とメディアの役割について語った相澤冬樹さん=佐賀市の県弁護士会館

 森友学園問題を報じた元NHK記者で、大阪日日新聞の論説委員を務める相澤冬樹さんの講演会が11日、佐賀市の県弁護士会館で開かれた。問題を巡るNHKの報道や記者の仕事などを通じ、民主主義とメディアの役割について語った。

 森友学園問題が明らかになった当時、相澤さんは大阪報道部にいた。当初、NHKでは全国ニュースにならなかったことや、特ダネが放送されたその3時間後、「あなたの将来はないと思え」と当時の上司が編集責任者から電話で激怒されている姿を目の当たりにしたことなど、森友事件報道の裏であった報道側の忖(そん)度(たく)や圧力に言及した。

 相澤さんは記者クラブ制度の弊害として横並び意識が強いことなど今のメディアが抱える問題点にも触れた。聴講した120人の市民には、「納得できない報道に対し電話やメールで具体的に声を上げてほしい。また、良質な報道には良かったと伝え、批判と応援をしてほしい」と強調した。

 講演会は、県弁護士会が市民向けの憲法講演会として開いた。

(後日、オピニオン面で詳報します)

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