「阿蘇乙姫エメラルド」(アクリル、F4W号)

自身の視点で風景画などを描いた二紀会会員の緒方俊昭さん

  二紀会会員の洋画家緒方俊昭さん(64)=佐賀市=の個展が、佐賀市で開かれている。今回はこれまで描いてきた人物画から離れて、風景画を中心に構成した。新たなモチーフに加えて、彫刻用の腐食剤を用いるなど技法にも工夫を凝らしている。

 2018年の作品を中心に、風景や植物を独自の視点で描いた油彩画やアクリル画など31点を集めた。サイズは0号の小品から150号の大作まで幅広い。

 このうち、水面の青が目を引くアクリル画「阿蘇乙姫エメラルド」(F4W号)は、中央の島が湖に鏡のように映るシーンを幻想的に表現した。旅先で偶然見つけた風景を写真に撮り、イメージを膨らませた。

 アクリルと油彩で描いた「ペガサス」(F3号)は、彫刻の技法を取り入れた意欲作。ペインティングナイフを使って絵の具を厚く塗り、立体的にペガサスを表現した。絵の具に腐食剤を垂らして化学的な色の変化を狙った。

 二紀展出品の大作「カタストロフィ」(150号)や、ペンで佐賀の風景や学校を描いたデッサンも並ぶ。緒方さんは「今回の個展は風景画が特徴。人物画以外のモチーフで自分なりの表現を見つけていきたい」と思いを込める。

 

 ▼佐賀市本庄町の高伝寺前村岡屋ギャラリー=電話0952(24)5556で、12日まで。

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