唐津・玄海チームの一員として県内一周駅伝で力走する早稲田佐賀高生時代の森山さん=2014年2月

早稲田佐賀高を卒業後、5年ぶりに唐津市職員として戻ってきた森山青空さん=唐津市東大島の唐津東港

 唐津市の早稲田佐賀高の卒業生で福岡市出身の森山青空(そら)さん(23)が唐津市役所に就職し、4月から働いている。3年間暮らした“第2の故郷”に5年ぶりに帰ってきた。「自分を必要としてくれる場所に唐津が浮かんだ」。かつて県内一周駅伝の地元チームとして走った思い出が、働く場所へと後押しした。

 2011年4月、地元の福岡市内の中学から早稲田佐賀高に入学。同高の寮「八太郎館」から通った。「唐津では勉強漬けで、大変だった」と苦笑いする。

 部活動では競走部に所属し、虹の松原や西の浜で健脚を磨いた。校外では県内一周駅伝に3年連続出場し唐津・玄海チームに貢献。「学校と寮の往復だけでは知り合えなかった地域の人たちと関われた」と振り返る。

 卒業後は早稲田大スポーツ科学部に進学。同好会で競技を続けたが、福岡の銀行に就職すると忙しさから運動する時間が取れなくなった。「走る場所と理由を求めるようになった」。地域の一員として走った唐津が真っ先に浮かんだ。

 転職を決意し、今春から市みなと振興課で働く。市内で1人暮らしし、既に唐津・玄海チームの練習にも参加している。小西政徳監督は「若手の加入はチームを盛り上げる。仕事との両立は大変だろうが、エースになってほしいし、その力を持っている」と期待をかける。

 早稲田佐賀は今年で開校10年目となり、1122人の卒業生を送り出してきた。佐賀県内で就職している卒業生は限られ、唐津市内には森山さんのほかに、同市出身者と同校教諭として戻った市外出身者の2人がいるという。

 「唐津に戻る選択肢もあるということを後輩に示せたらうれしい」と話す森山さん。「社会人としてもランナーとしても、地域に貢献できるよう頑張りたい」と新生活にスタートを切った。

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