山本貞「青空」(M200号)

 鉄棒の練習に汗を流す少女たちと、どこまでも広がる青空-。フォトリアリズム的な手法で「光と影が演じる景色」を切り取ってきた画家が、新たな境地にたどりついた。

 画面いっぱいに広がる初夏の日差しは、どこか懐かしさを感じさせる。ワンピース姿の少女たちも、遠い夏の日に生き続ける思い出のようだ。

 「子どもたちはいつでも全身で気持ちを表現していて面白い。いつしか描くようになった青空は、私にとっての原風景。雨が降ったり、曇ったりと天気はさまざまでも、その向こうには青空がある」

 山本貞(てい)さんは1934年生まれ。ニューヨークに留学し、アメリカの日常を光と影のコントラストを用いて鮮烈に描いてきた。1997年から二紀会理事長。2004年に日本芸術院賞を受賞し、日本芸術院会員。旭日中綬章。神奈川県。

 第72回二紀展は14日から26日まで、佐賀市の佐賀県立美術館で(20日は休館)。前売りは一般700円、高校・大学生400円(当日は各100円増)。中学生以下や、障害者とその介助者1人無料。

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