鳥栖-柏 後半、前線に大声で指示を出す鳥栖の金明輝監督=鳥栖市の駅前不動産スタジアム

 相手と激しく競り合い、ゴール前では体を投げ出してシュートを防いだ。金明輝新監督が7日に正式就任して迎えた初ゲームの収穫は、公式戦で8試合ぶりに無失点に抑えたこと。金監督は「戦う姿は見せてくれた。ただ、まだまだ足りない部分も見えた。次に生かしたい」と、さらなる意識改革を選手に促した。

 4日のリーグ戦・大分戦のスタメンから9人を入れ替えたサガン鳥栖。これまでになかった勇気を持ったポジショニングが見られた。自陣でのボール回しでは、GK高丘がペナルティーエリアの外まで出て、最終ラインからのビルドアップに参加。移籍後初出場を果たしたDF岩下も「前に、前に」というジェスチャーを味方に送り、後退しかけた守備ラインを押し上げた。シュートを打たれた場面もDFガロビッチらが体を張って防いだ。

 一方、攻撃面ではまだまだ相手を崩すような連係はできなかった。今季低迷の要因となっている「得点力不足」はこの日も解消されず。FW豊田は「ミョンヒさんに代わったから何とかなる、という思いでやってはいけない。自分たちが本当に変わらないと、監督が代わったところで何も結果は得られない」と厳しい表情で言う。

 金監督は「ゴールを奪うための道筋を選手たちと共有する」と共通意識の熟成をチームに求めている。「思っている倍以上に変えてやる、という気持ちを持たないといけない。今はいいチームを求めているわけでなく、勝ちが必要。そこに向けてみんなでやるしかない」。豊田は自分に言い聞かせるように話した。

このエントリーをはてなブックマークに追加