雨の中、田植えをする学生たち=東松浦郡玄海町の浜野浦の棚田

 佐賀県東松浦郡玄海町の浜野浦の棚田で4月29日、大学生約20人が田植えを体験した。小雨の中、泥に足を取られながら稲を丁寧に植えた。傾斜が急で、上り下りがある棚田での作業の大変さを学んだ。

 参加したのは福岡県の西南学院大の学生たちで、かがんだ姿勢を維持し、後退しながら稲を1列に植えていった。田んぼ間を移動する際は、あぜ道に設けられた階段を雨で滑らないよう慎重に歩いていた。

 同大3年で福岡県の内村早希さん(20)は「田植えは初めて。何気なく食べている米も苦労があってできていることを実感できた。収穫にも来たい」と話した。

 イベントは、農家の高齢化で耕作放棄地が増えつつある棚田の景色を守ろうと、町民らでつくる地域おこし団体「玄起海」が企画した。会長の溝上孝利さん(60)は「学生も消費者であり、農業の大変さを知ってもらい、ファンになってもらうことで農作物の価値を見直してくれれば」と話していた。 

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