練習で選手に指示を出すサガン鳥栖の金明輝(キン・ミョンヒ)次期監督(右)=鳥栖市北部グラウンド

 サッカー・J1サガン鳥栖のカレーラス監督の退任が発表された5日、次期監督として手続きが進められている金(キン)明輝(ミョンヒ)コーチが厳しい表情で練習グラウンドに立ち、「サガンのために身を粉にしてくれるような選手を選んで戦いたい」と覚悟をにじませた。

 午前10時、チームの拠点である鳥栖市の北部グラウンドでサガンの選手、コーチ全員が円になって集まり、「さあ、行こう」と声を掛けて練習をスタートした。

 クラブによると、4月30日にカレーラス監督の退任が決定し、その日のうちに金コーチの監督就任が決まった。公開予定のはずが一転して非公開になった5月1日の練習で選手たちに伝えられ、前指揮官が自ら「私のことは気にしないでほしい。ここで終わるチームではない」と最後のあいさつをしたという。

 昨季もマッシモ・フィッカデンティ監督(当時)の後を継いで監督に就任した金コーチ。ただ、守備面が確立されていた昨季と異なり、攻守ともに課題を抱え、順位も最下位と苦境にさらされる今のチームを立て直すことは容易ではない。

 「勝ちが遠い中でもしっかりしたベースは持ちたい。急に大きくスタイルを変えるのは難しいが、少しずつでもいい方向に進みたい」。金コーチは指示を出しながら、選手の動きを鋭いまなざしで見つめていた。

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