鳥栖-湘南 後半ロスタイム、競り合う鳥栖FWイバルボ(中央)=鳥栖市の駅前不動産スタジアム(撮影・山田宏一郎)

 サッカー・J1サガン鳥栖はリーグ戦9試合を終えて1勝1分け7敗(勝ち点4)で最下位に沈んでいる。4月はルヴァン・カップを含めても白星をつかむことができなかった。この苦境を考慮し、4月の「月間MVP」は、7連敗を喫していた昨年5月以来、2度目の「該当者なし」。ただ、チームには明るい話題もある。FWイバルボが大けがを乗り越え、約10カ月ぶりにピッチに戻ってきた。巻き返しを図る上で欠かせないキーマンに今の思いを聞いた。

「前向きに一致団結」

 -大けがを乗り越え、ルヴァン杯・仙台戦(4月24日)で約10カ月ぶりに復帰。同28日の湘南戦で駅スタのピッチに立った時はサポーターも大歓声で迎えた。

 まず、今チームが難しい状況にあることを申し訳なく思う。そんな中でもサポーターはいつも応援してくれて感謝しかない。悪い状況から抜け出すためにはサポーターの応援が必要。リハビリ中もサポーターの声が励みになった。家族は来日しておらず、日本で自分は一人。彼らのサポートの大きさを改めて感じた。

 -復帰まで長い時間を要した。不安や葛藤はなかったか。

 人生の中で一番大きなけがだった。ボールを扱えるようになってからも、小さいけがが相次いだ。チームも良くない状況が続き、「早く戻ってプレーしたい」とイライラした時期もあった。今はコンディションが良くなってきている。早く100%でプレーしてチームを助けたい。

 -イバルボ選手の復帰が巻き返しのきっかけになると期待するサポーターも多い。重圧は感じないか。

 プレッシャーにはならない。私たちはサポーターのためにプレーしている。鳥栖に加入した日からその思いを抱いており、今も変わらない。彼らの応援に対して、全力を出し切りたい。

 -カリアリ(イタリア)などの強豪でプレーしてきた。チームとして今のような苦境を味わった経験はあるか。

 カリアリやコロンビアのクラブに在籍した時も、こういう難しい状況に陥ったことがある。チームはみんな同じ船に乗っており、同じ船に乗る人は全員が同じ考えと目標を持つ必要がある。そうすれば苦難も乗り越えられる。ネガティブな時でも前向きな考えでいなければならない。今はもちろん苦しい状況だが、(チームの状態は)思うほど悪くはないと考えている。早いうちに今の状況から抜け出さなければならない。そのためにはみんなが同じ方向を向くことが大切だ。チームが一致団結できれば、結果はついてくる。

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