手作りの普茶料理を味わう女性客ら=小城市の小城公民館晴田支館

魚肉を使わず、山菜や豆腐で作られた普茶料理

魚肉を使わず、山菜や豆腐で作られた普茶料理

 江戸時代初期に日本に伝わったとされる中国風の精進料理「普茶料理」の食事会が4月28日、小城市で開かれた。料理を伝承する市民グループが旬の食材を使った手作り料理を振る舞い、市内外から訪れた人たちをもてなした。

 

 魚肉や卵を一切使わない代わりに、山菜や豆腐などでウナギ、かまぼこを本物そっくりに作る。法要の後、供え物を使った料理を僧侶や檀家(だんか)が一堂に会して食べる黄檗(おうばく)宗の習わしで、大皿に美しく盛られた約20種類の料理が次々に運ばれるたび、客席から感嘆の声が漏れた。

 小城市の星巌寺(せいがんじ)に伝わっていたものを、「おぎ春香会」(中尾幸子会長)が1989年に再興した。毎年春と秋に開かれる食事会は予約開始直後に定員(60人)に達する人気になっている。

 総菜など出来合いの料理が簡単に手に入る時代。中尾会長(79)は「素材を吟味し、手間をかける。そこに人を引きつける何かがあるのでしょう」と話した。

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