【地震】

自宅にいた場合

 地震発生時、どんな場所にいたかでその対処法も異なります。自宅にいた場合には、テーブルなどの下に隠れて身を守りましょう。テーブルなどの身を隠せる物が近くになければ、クッションや座布団で頭を守ります。料理中の場合、可能ならすぐに火を消します。台所には、食器棚や冷蔵庫など危険が多いのですぐに離れること。

 そして、避難する際は、必ずブレーカーを落としてから。地震で停電になり、ブレーカーを落としていない状態で電気が復旧してしまい、倒れたヒーターやトースターなどに電源が入ったり、地震で傷ついた配線がショートしたりして「通電火災」になった例が多く報告されています。設定値以上の揺れを感知すると自動的に電気の供給を遮断する「感震ブレーカー」の導入もおすすめです。

 

日頃の安全対策

 地震の被害を最小限で食い止めるために、日頃から安全対策を心がけましょう。例えば、家具の転倒・落下の防止。つっぱり棒やL字型金具などで、家具を固定することをおすすめします。寝室や子ども・高齢者の部屋にはなるべく背が高い家具などを置かないように。避難経路の確保のために、通路や玄関周辺も空けておきましょう。

 

大きな建物にいた場合

 デパートやスーパーなどの施設にいた場合は、手荷物や買い物カゴなどで頭を保護しましょう。この時、注意するのは商品の転倒や割れた窓ガラスの飛散です。慌てずに、店員や職員の指示に従うこと。地下街なら、およそ50m以内に出口があるので、落ち着いて出口を目指しましょう。

 エレベーター内にいても決して慌てずに。地震時停止装置がついていれば、自動的に近い階に停止するので、その階で降ります。装置がなければ、すべての階のボタンを押し、停まった階で降り、建物の外に出ます。閉じ込められたら非常ボタンやインターホンで連絡を取り、救助を待ちましょう。

 

津波への対処

 津波はたとえ50cmの高さでも、人間を流してしまうほど強いエネルギーを持っています。陸地にたどり着いた時の速度は時速30kmを超えます。避難は「より遠くに、より高くに」。車を使わず、川や海のそばを避けて逃げましょう。その一瞬の判断が、生死を分けるポイントになります。

 

【大雨・台風】

大雨や台風時の避難

 地震と違い、大雨や台風は事前にある程度予想することができます。そのため、テレビやインターネットを通じて発表される情報の収集が大切。外出時もスマートフォンやラジオなど、リアルタイムでより正確な情報を入手できる環境を整えておきましょう。

 風水害のおそれがある時の外出は可能な限り控えてください。窓ガラスの補強や浸水のおそれがある家財道具の移動も忘れずに。短時間に大量の雨を降らせる「ゲリラ豪雨」は予測が難しいので、危険を感じたらすぐに避難しましょう。しかし、焦って避難をすることで、逆に河川の増水や土砂崩れなどに遭遇してしまう可能性も。正しい避難ルートを瞬時に選択できるように、やはり日頃から災害時の想定が必要です。平常時から冠水しそうな川や土砂崩れなどの危険がある箇所をチェックしておきましょう。

 

【火災】

通報・初期消火・避難

 火災を発見したら、まず大きな声で「火事だ!」と叫び周囲に出火を知らせましょう。声が出ない場合は、非常ベルなどで大きな音を出し、小さな火事でも119番へ通報を。消火には、消火器やぬれたタオル、シーツなどを活用します。火が天井まで届いてしまったら、消火活動をやめてすぐに避難を。避難する際は、それ以上の被害拡大を防ぐために、部屋の窓、ドアを閉めます。煙を吸い込まないように、ハンカチや服の袖を口と鼻にあて、低い姿勢での移動を心がけましょう。

 

煙に注意!

 火災による煙には、一酸化炭素など多くの有毒ガスが含まれています。一酸化炭素は血中のヘモグロビンと結合して、人間の呼吸を妨げる物質。煙を吸うと数十秒で体の自由が奪われ、気を失ってしまいます。火災で亡くなる原因の多くは一酸化炭素中毒だといわれています。

 

  非常持出品と常備品 

 避難するときに持ち出せる最小限の必需品を、非常持出品として常に用意しておきましょう。持ち運びしやすいリュックに詰めておき、玄関などに置いておきます。また、災害が起きてから最低3日間をしのげるだけの食料や水も常備品として用意しておきましょう。常備するのが難しい場合は「ローリングストック法」がおすすめ。日常で使う食品などを少し多めにストックしておき、使った分だけ買い足します。普段使いの食品が同時に常備品となり、消費期限を気にする必要もなくなります。

 

取材協力

福岡市民防災センター

住 所 福岡市早良区百道浜1-3-3

電 話 092-847-5990(10名以上の災害体験は要予約)

時 間 9:30-17:00

休 み 月曜、最終火曜

料 金 災害体験は無料

 

福岡市消防局 防災センター事業推進課

古賀 智徳さん

「災害対処の例は、ごく基本的なものです。家族構成や住んでいる地域によって、臨機応変に対処できるように日頃の想定と準備が大切です」

 

このエントリーをはてなブックマークに追加