歩きたくなる緑が生まれる空間

 西小路は桜岡の北麓から西麓に位置し、小城藩邸を取り囲むように旧小城藩の侍屋敷が形成されました。西小路の外には九つの小路があり、幕末期には岡町の東に鯖小路ができました。小城二代藩主鍋島直能が隠居所を桜岡一帯に設けたのは延宝8年(1680)以降だと考えられます。

 藩士の居住場所をみると西小路、東小路、畑田小路には大身の藩士が居住していたようです。小身の藩士は鯖岡小路周辺に居を構え、東に町人の居住区が設けられ、大手門口にあたる大手町通りの東に正徳町が形成されました。これらの町の成立期は明確ではありませんが、正徳年間(1711~16年)に成立したのではないかと推察されます。

 長崎家は、明治年間に建てられたと伝えられています。屋根の構造は棟が一直線の直家造りで横長の間取り。土間、中居、座敷、納戸があります。屋敷入口の東に重厚な石門を配し、北側には広大な庭を造りました。季節の移ろいに伴って変容する美しい自然美を見ることができます。

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