雨の合間を縫って奉納された宿の鉦浮立=29日午前8時半過ぎ、鳥栖市宿町の船底神社(大野健男さん提供)

 鳥栖市重要無形民俗文化財「宿(しゅく)の鉦浮立(かねふりゅう)」が29日、同市宿町の船底神社に奉納された。夜来の雨の合間を縫う形で、急きょ予定を4時間ほど繰り上げて、午前8時半ごろから演舞した。

 雨のため、市民文化会館から同神社までの道ばやしを取りやめた。3月からバチづくりに取りかかり、4月1日から、ほぼ毎日のように平日の夜や週末の昼に練習を繰り返してきた。

 宿の鉦浮立は男衆10人が黄金色に光る重さ10~15キロの鉦を高々と頭上に持ち上げる勇壮な舞で、全国でも珍しい浮立とされる。太鼓に合わせ、「ソリャ」「ヤーサ」の威勢のいい掛け声とともに打ち鳴らして、五穀豊穣(ごこくほうじょう)と無病息災を願った。

 宿町の田中秀規区長(70)は平成最後の奉納を無事に終え、「この浮立を令和の時代も伝えていきたい」と話した。

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