蒸気車ひな型のレプリカが走る様子を見つめる子どもたち=佐賀市川副町の佐野常民記念館

 佐賀藩が日本で初めて完成させた蒸気機関車の実走模型「蒸気車ひな型」レプリカの走行実演イベントが28日、佐賀市川副町の佐野常民記念館で開かれた。親子連れなど約50人が佐賀藩の技術力の高さに思いをはせながら、力強く走行する蒸気機関車を見守った。

 蒸気車ひな型は、幕末期に西洋の科学技術を研究・実験してきた佐賀藩の精煉方(せいれんかた)で作られ、佐野常民らが藩主・鍋島直正を前に日本で初めて実走させたとされる。同館が開館した2004年から「佐野常民の業績を知ってもらいたい」と毎年開催している。

 レプリカは全長約40センチ、幅14センチ。職員が「蒸気は物を押す強い力を持っていて、それを利用して走る」などと蒸気機関車の仕組みを説明。車体に少量の水を注いで着火し、数分後に発生した水蒸気を動力に走り出すと、素早く駆ける様子に訪れた人たちはくぎ付けだった。

 幼いころ、蒸気機関車に乗った難波克迅(かつと)君(7)=佐賀市=は「思ったよりも速かった。昔の人が作ったのはすごい」と驚いた様子。母親の澄香さん(35)は「一番最初に作った佐賀藩の功績を知ってくれてよかった」と話した。走行実演は29日も午前11時と午後3時から行う。

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