鳥栖-湘南 後半14分、湘南FW大橋(左)に先制を許す=鳥栖市の駅前不動産スタジアム(撮影・山田宏一郎)

 「みんなで同じ絵が描けていない。ばらばらで、それぞれが感覚でプレーしている感じ。チームとしてやりたいことができないときに、違う引き出しも必要」。リーグ戦5試合連続無得点で試合終了の笛を聞いたMF原川は、深刻な得点力不足の改善策を問われ、歯がゆさを隠さなかった。

 24日のルヴァン杯・仙台戦からGK以外のフィールドプレーヤー10人が先発。疲労が影響したのか、ハードワークが売りの湘南に対し、球際の反応で遅れを取った。

 チャンスと見るや複数の選手がゴール前に駆け上がる湘南とは対照的に、攻撃の厚みが生み出せない。前節・松本戦と同様にサイドからのクロスは機能せず、数少ない好機は前半6分にMFクエンカが単騎で持ち込んだシュートと、後半30分にFWイバルボのロングスローをクエンカが頭で合わせたシュートぐらいだった。

 今季の得点は第4節・磐田戦(3月17日)でクエンカが奪った劇的な決勝弾だけ。J1の開幕9試合で1得点は、2014年に徳島が記録した2得点を下回るワースト記録になってしまった。

 得点力不足を打開するため、システムを変えたり選手の配置を見直すなど、チームも手は打っている。ただ、結果が出ない。途中出場で不発に終わったFWトーレスも「チームとして多くの物事が機能していない。得点がなく、失点が多いということは、何もかもが足りていないということ」と現状を重く受け止める。

 令和に改元して初の試合となる次節は、大分に乗り込んで戦う九州ダービー。心機一転、この危機的な状況乗り越えてほしい。

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