高取伊好の銅像の前で、炭坑節を元気に踊る多久町老人クラブの会員たち=多久市多久町の西渓公園

 佐賀県多久市の多久町老人クラブは28日、「肥前の炭鉱王」と呼ばれた多久出身の実業家、高取伊好(これよし)の功績を顕彰する祭りを、ゆかりの深い多久町の西渓公園で開いた。町内の子どもたちと一緒に地域の歴史を振り返り、交流を楽しんだ。

 高取伊好は明治・大正期の実業家。杵島炭鉱で成功を収め、学校や寺の建設、災害復旧などで地域に貢献した。多額の私財を投じて造った西渓公園はその一つで、大正9(1920)年から4年をかけて図書館や公会堂も建て、当時の多久村に寄付したとされる。

 親しみを込めて「高取さんまつり」と名付けた祭りは3回目。今年は初めて地域の子どもを招き、住民たちが寄付を募って建てた伊好の立像を囲んで炭坑節を踊った。老人クラブの江打正敏会長(74)は「高取さんの徳をしのんで、これからも憩いの場をつくっていきたい」と話した。

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