中富里枝さん

 入団のきっかけは知り合いに誘われたからですが、玄海町職員として働くからには、消防団で活動するのは当たり前だと思っていました。地元で働いている人はたいてい消防団に入っていることにも後押しされました。
入団4年目ですが、まだまだ未熟なところばかり。昨年の出初め式では、第3部が出場部に選ばれたので、連日小隊訓練に励みました。今後はもっと訓練を積み、特にポンプ操法を究めたいです。

町内のイベントでAEDの使用法を教える中富さん(中央)

 長年消防団員として活動し、今はみやき町消防団副団長を務める父を子どものころから見て育ったので、私も「町の方々のために何かしたい」と女性部に入団しました。実は夫も消防士。女性は、結婚や出産で活動しづらいのではと言われますが、家族みんなの理解があり、消防団活動で出かける際は、2歳の娘を実母が率先して見てくれるなど、全面的に協力してもらい、助かっています。
 火災現場でみやき町消防団女性団員が消火活動に携わることはありませんが、消火以外でもやることはあります。被災した方に寄り添い、けがをした人には応急手当や救急車の手配などをします。忘れられないのは、1年ほど前の民家火災です。家族が病院に搬送されたので、高校生ぐらいの女の子が1人残されたのですが、親戚の方が来られるまでずっとそばに付き添いました。学校や芸能人の話など、他愛ない話をしただけですが、それでも、「すぐに必要な物は何か」など聞くことができました。後で親戚の方に感謝された時は、「女性でなければできない仕事が消防団にはある」との自覚がますます強くなりました。

ことしの出初め式で行進するみやき町消防団の女性部員

 応急手当普及員の資格を持っているので、近所の保育園や公民館などに出向いて心肺蘇生法の説明や指導もよく行っています。保育園では同世代の人に、子どもの誤飲や熱中症の対処方法、予防について話す機会も多いです。消防団での訓練や講習は、自分自身のためにもなります。子どもがいる人にこそ一緒に活動してほしいと思いますね。

 

先輩から激励メッセージ

 入団してもらおうと思っていたら、自分から「入る」と言ってくれたのでうれしかったですね。女性部の活動は、広報や救急救命講習などが中心ですが、火災現場で被災した家族に寄り添っている姿を見た時は、女性団員にはかなわないと実感しました。これからも地域の防災リーダーとして頼もしい存在であり続けてほしいですね。
(みやき町消防団 副団長・宮原康昌さん)

 

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