後輩を前に笑顔で講演する県国際交流協会理事長の黒岩春地さん=鳥栖高

 元県部長で退職後の2年間、JICA海外協力隊として活動した黒岩春地・県国際交流協会理事長(63)が26日、鳥栖市の母校・鳥栖高で講演し、「夢は追いかければ近づいてくる。夢をあきらめないで」と自らの体験をもとにメッセージを送った。

 県国際・観光部長などを務めた黒岩さんは海外ボランティアに行くのが夢だった。退職後、2016年9月から2年間、カリブ海の小さな島国・セントルシアで活動した。

 セントルシアは人口わずか18万人だが、目が見えない人や弱視の人が約1万人もいる。貧しさから手術できずに失明するケースなどがあるという。

 黒岩さんは「目の見えない子どもたちを自立させたい」と指圧師を育成する研修センターの建設計画を立てて、現地の人たちと資金集めを始めた活動を紹介。「10年計画で寄宿舎まで造りたい」と話した。

 終始にこやかな表情で、「人生は捨てたもんじゃない。社会は厳しいが、皆さんが想像している以上に楽しいというのが私の実感。夢を見つけ、追いかけて」と背中を押した。

 鳥栖高と香楠中の全校生約1070人が聴講。高校の生徒会長で3年生の北川雄貴さんが「きょうの話を生かして、世界を担っていける存在になれるよう学校生活を頑張りたい」と代表して謝辞を述べた。

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