角界入りで東京へ旅立つ江島大樹さん(右)と九重親方(元大関千代大海)=佐賀市川副町の佐賀空港

 3月に佐賀県佐賀市の昭栄中を卒業した江島大樹さん(16)が、大相撲の九重部屋に入門する。27日に九重親方(元大関千代大海)に連れられ、東京へ旅立った。小学生の頃、先代親方の元横綱千代の富士=故人=に角界入りを勧められていた。

 江島さんは体重120キロ、身長176センチ。小さい頃から体格に恵まれ、小学1年から佐賀市相撲クラブに通い始めた。相撲のために柔道もならい、毎日交互に稽古に通って当たり負けない体を作った。

 昨年の県中学総体では柔道団体で大将を務め、昭栄中を7年ぶりの栄冠に導いた。相撲では昨年10月に唐津市で開かれた鳴戸杯少年大会で個人中学生の部で優勝。両武道で活躍した。

 九重部屋入りのきっかけは大相撲九州場所。母親の知人を介して、福岡滞在中の九重部屋を小学3年から見学し、中学からはまわしを締めて体験入門していた。当初から昭和・平成の大横綱千代の富士(前九重親方)に「中学を卒業したら、うちに来ないか」と声を掛けられ、その言葉がずっと背中を押していた。

 出発する江島さんを見送るため、佐賀空港には家族や中学時代の友人ら約20人が駆け付けた。手づくりの横断幕を掲げて「大樹がんばれ」とエールを送った。

 九重親方は「大樹の持ち合わせた相撲のセンスをもっと引き出したい。最初の壁はホームシックだが、物おじしない性格だから心配はない」と期待を寄せる。厳しい世界に踏み込む江島さんは「目標は横綱。人の3倍稽古をつけ、九州場所でいい姿を見せたい」と覚悟を語った。

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