大隈重信侯をお札の肖像に、と気勢を上げる参加者=佐賀市民会館

 郷土の偉人、大隈重信を紙幣の肖像にするため、署名やPR活動に取り組む会の発会式が佐賀市で開かれた。5万、10万円札など、高額紙幣の発行を見据え、会長に選出された当時の西村正俊佐賀市長や名誉会長の井本勇知事、経済界、婦人会の代表ら110人が実現へ向け、気勢を上げた。

 組織の名前は、大隈の口癖を盛り込んだ「次はわしの出番であるんであるんである-大隈重信侯をお札にする会」。大隈が創設した早稲田大学校友会の県支部を中心に構想が浮上、見本紙幣を作るなどして会発足の準備を進めていた。既に高知県では、坂本龍馬を5万円札の肖像にする運動が起きていた。

 発会式では「8月までに10万人を目標とした署名運動を展開」「祭りやイベントに参加し、積極的にPRする」などの運動方針を決定。大蔵省は「新紙幣発行の予定はない」としているが、西村会長は「知事と一緒に陳情に出向きたい」と意欲を見せた。

 肖像をめぐっては、財務省が今月9日、紙幣を全面的に刷新し、2024年度上期から発行すると発表した。1万円札に日本の資本主義の父とされる実業家渋沢栄一、5千円札に津田塾大の創始者津田梅子、千円札に近代医学の基礎を築いた北里柴三郎をそれぞれ起用し、大隈の出番は“先送り”された。(令和まであと3日)

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