現在は市民の憩いの場となっている小原池=鳥栖市大正町

 鳥栖駅周辺は500年ほど前も町場でした。現在のフレスポ鳥栖にあった京町遺跡について先に紹介しましたが、その西側の中央公園となっている場所にも昔の町場がありました。

 中央公園内には池や遊歩道があり市民の憩いの場になっていますが、本来は小原川の流れをせき止めた藤木分の農業用ため池です。この付近は字名「小原」で地下には川原砂が堆積しており、文字通り“小さな河原”だったようです。

 江戸時代初めごろの地図に「小原村跡、人家を村々に移住させ、跡は畠にした」とあり、別の記録に「念仏踊りの集団が住み着き、ばくち場にもなっていたので、村々に移住させた」とあり、ここには踊りによってさまざまな祈願をする芸能集団が住み着き盛り場にもなっていたようです。町のにぎわいは今も昔も変わらないようです。(『鳥栖市誌第3巻』より)(鳥栖郷土研究会会長・藤瀬禎博)

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