歌と演奏を交えて講演した内田百玲さん=佐賀県庁

 難病と闘うシンガー・ソングライター内田百玲(もれい)さん(18)=佐賀市=が24日、佐賀県庁で講演した。ギターを手に歌と演奏を挟みながら「本人のつらさが分からなくても、分かろうとする気持ちを持って」と訴え、市町の職員ら約40人が聞き入った。

 内田さんは小学6年で指定難病「周期性四肢まひ」と診断された。手足のまひや倦怠感などが続く症状がある。中学時代は部活の顧問が内田さんの訴えを信じてくれたことに励まされたが、高校では教師や同級生から「熱がないのに」「ずる休み」などの中傷にさらされ、中退した。

 講演では、周囲の理解が乏しく、つらかった学校生活などを振り返り「障害も病気も、本当のつらさは本人にしか分からない。そういう人がいたら話を聞いてあげて」と語り掛けた。「大学に行き、悩みを抱える子の話を聞いて可能性を生かせる教師になりたい」と夢を語りながらオリジナルの6曲を歌い、聴講者からは手拍子が湧いた。

 講演を聴いた伊万里市の同和教育指導員・岩橋和子さん(65)は「同和教育で一番大切なのは命の尊さ。内田さんの歌にはその実感がこもっていた」と感銘を受けていた。

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