初窯展を開く黒牟田錆谷窯の丸田雄さんと古唐津の作品=武雄市武内町

 佐賀県武雄市武内町の「黒牟田錆谷(さびたに)窯」で27日から初窯展が開かれる。窯主の丸田雄(ゆう)さん(29)は黒牟田焼の継承者として知られた故丸田正美さんの孫で、正美さんが残した登り窯に12年ぶりに火を入れた。絵唐津の食器や酒器など100点余りを展示する。5月5日まで。

 雄さんは大阪芸大を卒業後、栃木県の益子焼窯元と、父の宗彦さん(58)の内田皿屋窯(東川登町)で修業。正美さんが残した「黒牟田の火を消すな」の言葉を胸に、正美さんの長男隆彰さんが2007年に亡くなってから閉じられていた窯を再興することにした。

 初窯展には絵唐津や無地唐津の皿や鉢、湯飲みやぐい飲みなどを並べる。唐草や松、野の草花が描かれた素朴な作品が多い。「妥協せず厳しい目で絞り込んだ。地味だが、実際に手に取り、食材を盛ってもらうと良さを感じてもらえると思う」と雄さん。新緑に包まれ、川のせせらぎが耳に届く窯で素朴な古唐津が楽しめる。電話は0954(33)0964。

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